【208】助動詞⑧「らし」「めり」「なり」 |
「らし」 |
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 接続 | 意味 |
○ | ○ | らし | らし | らし | ○ | ※ | 〔推定〕 |
原則は終止形接続,ラ変型動詞・助動詞の連体形接続 |
ラ変型動詞・助動詞につくときは「る」が省略される場合もある(「ける」+「らし」→「けらし」,「なる」+「らし」→「ならし」,「ある」+「らし」→「あらし」など) |
和歌にのみ使われる |
訳し方の基本:(客観的事実から判断しての)『~だろう』〔推定〕,前後にその推定の根拠があるのが普通である |
「めり」 |
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 接続 | 意味 |
○ | ○ | めり | める | めれ | ○ | ※ | 〔推定〕 |
原則は終止形接続,ラ変型動詞・助動詞の連体形接続 |
ラ変型動詞・助動詞につくときは「る」が「ん」となったり,省略される場合もある(「ざる」+「めり」→「ざんめり」→「ざめり」,「なる」+「めり」→「なんめり」→「なめり」,「ある」+「めり」→「あんめり」→「あめり」など) |
訳し方の基本:(目でみたことから判断しての)『(見たところ)~だろう』〔推定〕 |
「なり」 |
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 接続 | 意味 |
○ | なり | なり | なる | なれ | ○ | ※ | 〔伝聞〕 〔推定〕 |
原則は終止形接続,ラ変型動詞・助動詞の連体形接続 |
ラ変型動詞・助動詞につくときは「る」が「ん」となったり,省略される場合もある(「ざる」+「なり」→「ざんなり」→「ざなり」,「ある」+「なり」→「あんなり」→「あなり」など) |
訳し方の基本:(耳で聞いたことから判断じての)『(聞いたところ)~だろう』〔推定〕,『~そうだ』〔伝聞〕 |
その文中に音の鳴りそうな言葉があれば〔推定〕,なければ〔伝聞〕と思ってよい。 |
※※「なり」の識別→後述 |
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