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2013年6月25日火曜日

【208】助動詞⑧「らし」「めり」「なり」

【208】助動詞⑧「らし」「めり」「なり」
「らし」
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 接続 意味
らし らし らし 〔推定〕
原則は終止形接続,ラ変型動詞・助動詞の連体形接続
ラ変型動詞・助動詞につくときは「る」が省略される場合もある(「ける」+「らし」→「けらし」,「なる」+「らし」→「ならし」,「ある」+「らし」→「あらし」など)
和歌にのみ使われる
訳し方の基本:(客観的事実から判断しての)『~だろう』〔推定〕,前後にその推定の根拠があるのが普通である
「めり」
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 接続 意味
めり める めれ 〔推定〕
原則は終止形接続,ラ変型動詞・助動詞の連体形接続
ラ変型動詞・助動詞につくときは「る」が「ん」となったり,省略される場合もある(「ざる」+「めり」→「ざんめり」→「ざめり」,「なる」+「めり」→「なんめり」→「なめり」,「ある」+「めり」→「あんめり」→「あめり」など)
訳し方の基本:(目でみたことから判断しての)『(見たところ)~だろう』〔推定〕
「なり」
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 接続 意味
なり なり なる なれ 〔伝聞〕 〔推定〕
原則は終止形接続,ラ変型動詞・助動詞の連体形接続
ラ変型動詞・助動詞につくときは「る」が「ん」となったり,省略される場合もある(「ざる」+「なり」→「ざんなり」→「ざなり」,「ある」+「なり」→「あんなり」→「あなり」など)
訳し方の基本:(耳で聞いたことから判断じての)『(聞いたところ)~だろう』〔推定〕,『~そうだ』〔伝聞〕
その文中に音の鳴りそうな言葉があれば〔推定〕,なければ〔伝聞〕と思ってよい。
※※「なり」の識別→後述

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