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2013年6月25日火曜日

【206】助動詞⑥「む」「むず」

【206】助動詞⑥「む」「むず」
「む」
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 接続 意味
未然形 〔推量〕 〔意志〕 〔勧誘〕 〔仮定〕 〔婉曲〕
「むず」
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 接続 意味
むず むずる むずれ 未然形 〔推量〕 〔意志〕 〔勧誘〕 〔仮定〕 〔婉曲〕
「む」も「むず」も意味としてはほぼ同じ。ただし「む」は書き言葉,「むず」は話し言葉で用いる。
「むず」の連体形の「むずる」,已然形の「むずれ」は品詞分解するとき切りすぎないように注意。
訳し方の基本:「む」「むず」→『~だろう』〔推量〕,『~しよう』〔意志〕,『~がよい』〔勧誘〕,『もし~なら』〔仮定〕,『~ような』〔婉曲〕
文末の「む」「むず」→〔推量〕,〔意志〕,〔勧誘〕と思ってよい。
〔勧誘〕の「む」「むず」はある程度登場するときのパターンが決まっている。
係り結びの〔強意〕の「こそ」を使う→「こそ~め」→〔勧誘〕。
〔強意〕の助動詞「つ」が上につく→「て」+「む」→〔勧誘〕。(「て」は「つ」の未然形)
〔強意〕の助動詞「ぬ」が上につく→〔な〕+〔む〕→〔勧誘〕。(「な」は「ぬ」の未然形)
ためしに主語を「おまえは」としてみて意味が通れば〔勧誘〕→『おまえは~したほうがよい』(というか事実上の脅迫みたいな意味になるが)
文中の「む」「むず」→〔仮定〕,〔婉曲〕と思ってよい。
「む」「むず」の下が助詞ならば〔仮定〕
「む」「むず」の下が名詞(体言)ならば〔婉曲〕

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