【206】助動詞⑥「む」「むず」 |
「む」 |
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 接続 | 意味 |
○ | ○ | む | む | め | ○ | 未然形 | 〔推量〕 〔意志〕 〔勧誘〕 〔仮定〕 〔婉曲〕 |
「むず」 |
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 接続 | 意味 |
○ | ○ | むず | むずる | むずれ | ○ | 未然形 | 〔推量〕 〔意志〕 〔勧誘〕 〔仮定〕 〔婉曲〕 |
「む」も「むず」も意味としてはほぼ同じ。ただし「む」は書き言葉,「むず」は話し言葉で用いる。 |
「むず」の連体形の「むずる」,已然形の「むずれ」は品詞分解するとき切りすぎないように注意。 |
訳し方の基本:「む」「むず」→『~だろう』〔推量〕,『~しよう』〔意志〕,『~がよい』〔勧誘〕,『もし~なら』〔仮定〕,『~ような』〔婉曲〕 |
文末の「む」「むず」→〔推量〕,〔意志〕,〔勧誘〕と思ってよい。 |
〔勧誘〕の「む」「むず」はある程度登場するときのパターンが決まっている。 |
係り結びの〔強意〕の「こそ」を使う→「こそ~め」→〔勧誘〕。 |
〔強意〕の助動詞「つ」が上につく→「て」+「む」→〔勧誘〕。(「て」は「つ」の未然形) |
〔強意〕の助動詞「ぬ」が上につく→〔な〕+〔む〕→〔勧誘〕。(「な」は「ぬ」の未然形) |
ためしに主語を「おまえは」としてみて意味が通れば〔勧誘〕→『おまえは~したほうがよい』(というか事実上の脅迫みたいな意味になるが) |
文中の「む」「むず」→〔仮定〕,〔婉曲〕と思ってよい。 |
「む」「むず」の下が助詞ならば〔仮定〕 |
「む」「むず」の下が名詞(体言)ならば〔婉曲〕 |
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