【203】助動詞③「たり」「り」 |
「たり」 |
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 接続 | 意味 |
たら | たり | たり | たる | たれ | たれ | 連用形 | 〔存続〕 〔完了〕 |
「り」 |
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 接続 | 意味 |
ら | り | り | る | れ | れ | ※ | 〔存続〕 〔完了〕 |
※サ変の未然形,四段の已然形に接続,それ以外には接続しない |
訳し方の基本:「たり」→『~ている』『~てある』〔存続〕,『~した』〔完了〕 |
訳し方の基本:「り」→『~ている』『~てある』〔存続〕,『~した』〔完了〕 |
いずれも英語の現在完了形の継続用法くらいに思ってよい |
まず〔存続〕として訳してみて意味がおかしければ〔完了〕と思えばよい |
〔完了〕の意味にとるときは絶対に『~てしまった』と訳してはならない |
※※「る」「れ」の識別 |
〔完了〕の助動詞「り」の連体形・已然形・命令形に「る」「れ」があり |
〔受身〕〔可能〕〔自発〕〔尊敬〕の助動詞「る」の未然形・連用形・終止形に「れ」「る」がある |
よって「る」「れ」がいずれなのか,はたまた別物かという識別が必要となる |
「り」はサ変の未然形,四段の已然形に接続し,その他には接続しない→つまり直前にくる音がエ音(e)ということになる(なぜならサ変の未然形は「せ」,四段の已然形も語尾は「e」なのだから)→【結論】直前が「e」音である「る」「れ」ならば〔完了〕の助動詞「り」の「る」「れ」である |
「る」は四段・ナ変・ラ変の未然形に接続し,その他には接続しない→つまり直前にくる音がア音(e)ということになる(なぜなら四段もナ変もラ変も未然形の語尾は「a」音なのだから)→【結論】直前が「a」音である「る」「れ」ならば〔受身〕〔可能〕〔自発〕〔尊敬〕の「る」の「る」「れ」である |
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