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2013年6月25日火曜日

【203】助動詞③「たり」「り」

【203】助動詞③「たり」「り」
「たり」
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 接続 意味
たら たり たり たる たれ たれ 連用形 〔存続〕 〔完了〕
「り」
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 接続 意味
〔存続〕 〔完了〕
※サ変の未然形,四段の已然形に接続,それ以外には接続しない
訳し方の基本:「たり」→『~ている』『~てある』〔存続〕,『~した』〔完了〕
訳し方の基本:「り」→『~ている』『~てある』〔存続〕,『~した』〔完了〕
いずれも英語の現在完了形の継続用法くらいに思ってよい
まず〔存続〕として訳してみて意味がおかしければ〔完了〕と思えばよい
〔完了〕の意味にとるときは絶対に『~てしまった』と訳してはならない
※※「る」「れ」の識別
〔完了〕の助動詞「り」の連体形・已然形・命令形に「る」「れ」があり
〔受身〕〔可能〕〔自発〕〔尊敬〕の助動詞「る」の未然形・連用形・終止形に「れ」「る」がある
よって「る」「れ」がいずれなのか,はたまた別物かという識別が必要となる
「り」はサ変の未然形,四段の已然形に接続し,その他には接続しない→つまり直前にくる音がエ音(e)ということになる(なぜならサ変の未然形は「せ」,四段の已然形も語尾は「e」なのだから)→【結論】直前が「e」音である「る」「れ」ならば〔完了〕の助動詞「り」の「る」「れ」である
「る」は四段・ナ変・ラ変の未然形に接続し,その他には接続しない→つまり直前にくる音がア音(e)ということになる(なぜなら四段もナ変もラ変も未然形の語尾は「a」音なのだから)→【結論】直前が「a」音である「る」「れ」ならば〔受身〕〔可能〕〔自発〕〔尊敬〕の「る」の「る」「れ」である

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